-
「ぼんやり」に焼き直されていく
14年も前に撮った写真がでてきた。デジタルだから、日付も時刻も記録されている。1... -
いろいろなことを思い出せないまま生きる
幼稚園の頃の、ある出来事をいまでもよく覚えている。小学生のときの、些細な一場... -
同床異夢が私たちの普通なのかもしれない
「古池や蛙飛びこむ水の音」は有名だ。「柿くえば鐘が鳴るなり法隆寺」も有名だ。 ... -
非凡なものに憧れてはいけない
非凡なものに憧れてはいけない。非凡なものに憧れてしまうことこそ、凡庸であり、... -
人工的なものが静謐
自然界には、水平な平面が少ない誰かが何かの本で、そんなことを書いていた。水平... -
戦争についてのどうしようもない感覚
きっと、また戦争は繰り返されるだろう、と夏になるたびに思う。 日本の8月15日は... -
今ごろになって人生の短さについて考える
先日、約5年ぶりに、古い友人と会った。 彼は、私よりもずっと背が高くて、声も低... -
名前になるために死ぬ
世の中には、いろいろな名前がある。よく知られている名前があって、まったく知ら... -
サイは意外と近くにいる
昔々、偉い宗教家が次のように言った。「音声に驚かない獅子のように、網にとらえ... -
歯ブラシはその歯ブラシをみがけない
鏡は、その鏡を映すことはできず、歯ブラシは、その歯ブラシをみがけない。体重計... -
「好きな色は何ですか」という問いの正体
夕食を食べて、シャワーに入り、簡単な仕事を一つだけ片付けた。それからは、いつ... -
私は今、ちゃんと起きているのだろうか
10代のころの思い出は、いつも眠かった、という思い出。20代のころの思い出も、い...