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人生の恥ずかしさと「吾輩」の最後の言葉
人生というのは、基本的に、恥ずかしいものである。 後から振り返れば、あの時も、... -
この世ではなく、あの世でもない
朝の駅の待合室には、何時間くらいまで居つづけていいのだろう。例えば、わざと少... -
自販機のジュースをぼんやり眺める日々
私には、毎朝駅のホームで電車が来るのを待っている時に、ぼんやりとジュースの自... -
もし、花や、草や、木になった夢を見たら
空を飛ぶ夢は、よく見たことがある。地上を歩く夢も、ときどき見る。誰かに話しか... -
服装も立ち居振る舞いも、擬態かもしれない
今朝、自宅を出て歩き始めたら、すぐ近くの白い壁に、5センチくらいの茶色い物体... -
他者との違いは、たぶん思っているよりも些細
先日、用事があってデパートに行った。 デパートというのは、1階のフロアは必ず香... -
直線だけからなる歩道
私が毎朝歩くのは、定規で描いたような、直線だけからなる歩道。直線だけからなる... -
朝は匂いが少ない時間
休日なのに、朝6時に起きた。外を歩きたいのだけれど、あまり人を見たくないし、... -
蜘蛛についての疑問を、疑問のままにした
勤務先の大学と、最寄り駅とあいだの距離は、約1キロである。普通に歩くと、だいた... -
猫が何を考えているのかわからないのが人生
私の自宅の近くには、野良猫が何匹もいる。 昨夜、仕事を終えて自宅に帰る途中も、... -
「ぼんやり」に焼き直されていく
14年も前に撮った写真がでてきた。デジタルだから、日付も時刻も記録されている。1... -
いろいろなことを思い出せないまま生きる
幼稚園の頃の、ある出来事をいまでもよく覚えている。小学生のときの、些細な一場...