名前を知ると、それだけで落ち着いてしまう傾向がある

今日は、高校生およびその親たちとお話をする、という仕事だった。

例えばテレビCMで美人を見て、「この人は誰だろう」と思ったとする。しばらくは、同じCMを見るたびに「誰だろう」「誰だろう」と思う。

だが、後に何かのきっかけでその人の〈名前〉を知ると、それだけで「ふーん、なるほど」と思い、「誰であるか」がわかった気になってしまうのは、なかなか奇妙な傾向である。

知らない虫とか、知らない花とかでも、同じかもしれない。どうして名前を知っただけで、とりあえず納得してしまうのか。

そういえば、美術の世界ではよく「無題」というタイトルの作品がある。









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