紀元前600年とか、紀元前2000年とか、そのくらい古い時代につくられたコップや皿や像などを鑑賞する機会があった。
飲み物を簡単に口元まで運べるようにするための道具の基本的デザインは、2600年前も4000年前も、今と全く同じだということが、なんとなく面白いなと感じ、それは人間が昔も今も変わらないことの象徴であるように思われた。
今から500年後という時代は必ず来るし、今から2400年後という時代も必ず来る。そうした時間の「必然」それ自体が、ものすごくユニークなことなのだと気付くべきなのかもしれない。