多かれ少なかれ、誰かのマネをして生きている

晴れていて、影も少ない。

さっきテレビを観ていたら、ある人が別の人のモノマネをしていて、それがちょっと面白かった。

だが、どうしてモノマネを見ると、面白いと感じるのだろうか。マネされる人の個性が誇張されることで、滑稽に見えるからだろうか。

モノマネを見たときの面白さを合理的に説明するのは、けっこう難しい。

そういえば子供の頃、クラスにモノマネの上手な友人がいて、彼はよく先生や生徒のモノマネをしては周囲を笑わせていた。私はそれを見るのが好きだったけれど、自分が誰かのモノマネをしてみせたことはほとんどない。

でも、生きている限り、私も多かれ少なかれ誰かのマネをして生きているのだろう、とは思う。何から何まで、自分がゼロから考えたオリジナルな行動なんて、ほとんどないはずだからである。

私たちは、常に無意識のうちに、誰かの何かをマネしている。

さまざまなマネと、マネのしそこないの蓄積で、今の自分ができているのだ。









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