何度も繰り返し読んできた本を、また読み終わった

一般に、問いの価値は、答えの価値よりも、伝えたり教えたりするのが難しい。

昨夜、これまで何度も何度も繰り返し読んできたある本を、再び読み終わった。

その本を書いた人は、今から100年以上も前に亡くなっている。私はこれまで、その一度も会ったことのない外国の老人に、何度も、深く、慰められてきた。

初めて彼の本を手にしたのは、19歳か20歳くらいの時だったと思う。でも、いま計算したら、私はあともう30年もしないで、彼が死んだ年齢になってしまうことに気付いた。

もし彼がここにいたら「そんな計算をしている暇があったら、あなたはあなたの仕事をちゃんとやりなさい」と言うだろう。







  • URLをコピーしました!
目次
閉じる