愛とは、実は、嫌なこと

愛とは、実は、嫌なことであるはずだ。
聖書を読んでみればわかる。
ヨハネによる福音書で、
イエス・キリストは次のように言っている。
「互いに愛し合いなさい。
これがわたしの命令である」
彼は、愛し合うことを「命令」したのだ。
人間にとって、「愛し合う」とは
命令されないとできないようなことなのだ。
もし、「愛し合う」ということが、
楽しくて、美しくて、
キラキラと輝いていて、
サラサラとした清潔なものであるならば、
黙っていても人々は勝手に「愛し合う」だろう。
だが、愛とは、そういうものではないのだ。
人間にとって、「愛し合う」とは、
「命令」されないとできないようなものなのだ。
放っておいたら
人間はやりたがらないようなことだから、
だからこそ、
イエスは愛を「命令」したのである。
愛とは、人間にとって、
実は、嫌なことであるはずなのだ。






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