注文していた本が、研究室に届いた。
箱入りのハードカバーの本で、定価は¥4,800だが、中古だったので¥854で買えた。
今は次の新しい本の原稿を書き進めており、そのためにある資料を確認したいと思っていた。今回買ったその本に私が見ておきたいその資料が収められていることがわかったので「とりあえず買っておこうかな」という軽い気持ちで注文していたのである。
だが今日、届いたそれを手にとってパラパラとめくってみると、それは想像していた以上に有益な本だったのでびっくりした。
本を買って、それがすごい本だと気付いたときほどワクワクするものはない。
今日は、昼過ぎに小さな会議が一つあったけれど、それが終わってから帰宅するまでの4時間くらいは、ずっと研究室でその本を読んで、線を引いたり、書き込みをしたりしていた。
4月になると授業が始まってしまうから、本の原稿は3月の今のうちになるべく先に進めておかねばならない。
3月がもっとも原稿がはかどるのだ。
一年中ずっと3月だけが繰り返されていればいいのに、と毎年思うのだが、やはり今年もそう思うのであった。