エスカレータの手すりにバッタがいた

時間の流れは一定であるはずがない、という気が時々する。

今朝、駅のエスカレータに乗っていて、ふと横を見たら、手すりの部分に鮮やかな緑色のバッタがとまっていた。そのバッタは静かにとまったまま、私と並行して上に登っていた。

バッタにはいろいろ種類があるが、それはショウリョウバッタというやつで、頭の部分が細く尖った形をしているものだった。エスカレータの手すりは黒色だけれど、そのショウリョウバッタは蛍光ペンのふたのような緑色だったので、彼はそこでとても目立っていた。

子供の頃、私はなぜか昆虫が大好きで、校庭や公園で一人で虫を眺めるのが一番の楽しみだった。ショウリョウバッタも、かつては何度もつかまえたことがあった。

「ショウリョウバッタ」という名前はたぶん小学1年生くらいのときから知っていたが、その「ショウリョウ」というのは「精霊」に由来するらしいということは、大学に入って宗教学を勉強しはじめた頃に初めて知った。

エスカレータの手すりにとまっていたそのバッタは、上に到着すると同時に、ジャンプしてどこかに行ってしまった。

今日も一日、暑かった。今学期の授業も、残りわずかである。










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