一日二食の生活にしてから、もうずいぶんたつ。これがすっかり当たり前になっている。
いつも、朝起きて、何も食べずにとりあえず大学へ行って、仕事を始める。まずひと仕事してから、11時前くらいに朝昼兼用のものを食べる。それ以後はずっと仕事の続きをして、帰宅したら夕食をとる、というのが普通になっている。こうしていれば、体の調子がよくて、仕事にも集中しやすい、と気付いたのである。
きまぐれに何年か前の日記をめくってみると、ときどき「今日は夕食に○○を食べた」などと書いてあって、面白い。何年も前のことでも、その日に何を食べたかを思い出すと、芋づる式にその他のこまごまとしたことまで思い出したりするものである。
今日の午後、研究室で本を読んでいたら、ドアがノックされて同僚が入ってきた。「あのー、あさっての教授会の後、よかったら○○先生たちといっしょに食事にでもいきませんか」と誘われた。食事に誘ってもらえるというのは、ありがたいことである。もちろんOKした。
少しおしゃべりをした後、その同僚は「じゃあまた」と言って私の部屋から出ていった。彼がいなくなり、再び一人になると、部屋は彼が来る前よりも静かになったように感じた。ふと、そういえば自分はこれまでの人生でいったい何回くらい人を食事に誘っただろうか、などと考えたりした。