最初の不安の記憶

ほうじ茶がおいしい。

まだ小さかった頃、夜、枕に耳をつけて寝ていたら「ド、ド、ド……」という心臓の音が聞こえてくることに驚いたことを今でもよく覚えている。

当時はまだ、それが心臓の音だということを知らなくて、なぜこんな音が聞こえてくるのだろう、とひどく不安になったのであった。

ひょっとしたら、これが私の不安に関するもっとも古い記憶かもしれない。










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