茶番、という言葉には

この木は、今はもうないと思う。

茶番、という言葉には、哀しい愛らしさがある。ちょっと腹立たしい場合もあるけれど、くだらなくて笑えてしまえるようなときもあり、虚しくてがっかりさせられるものでもあるけれど、不思議な慰めを与えてくれるものでもある。

今すぐこの言葉を使う予定はないけれど、いつか、何かを説明するときに、これはわりと便利な言葉なんじゃないかな、などと、さっき風呂に入る前にシャツを脱ぎながら思った。










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