こんなふうに太陽の光が

エレベータに乗ったら、
いつも「6」のボタンを押していた。
扉が開いて、エレベータから出ると、
こんなふうに、太陽の光が差し込んでいた。
明るいこの場所がすごく好きだったので、
ちゃんと写真を撮っておいた。
でも、それから、とても長い時間がたった。
とても長い時間がたったので、
この場所は、今もまだ存在するのか、という
そんなことさえ、わからなくなってしまった。
この写真は、本当に私が撮ったのか、
そんな記憶さえ、白黒になってしまった。







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